(人間の尊厳のすべては考えることのなかにある。)
私達はこれまで当たり前のようにこの先人の言葉を信じてきた。
しかし、今日、目に映り、耳にする世界がその結果の産物だとしたら、
よっぽど最悪な(考えること)の集積であるか、好んで破滅への道を進み続けてきたとしか私は思えない。
もしかして、(人間の尊厳のすべては考えることのなかにある)という認識こそ大きな勘違いではなかったかと。
葦は考えない。
少なくとも世界のすべての生きものを巻き添えにして終焉をもたらすようなことはしない。
もし、私達考える葦が人間としての尊厳を保てる最後の望みが寸分でもあるとしたら、
考えない葦に対して畏敬の念を抱き、私達こそ劣った生きものである事をふたたび自覚し行動することしかないと思う。
私がポチに近づきたいと思うのも、(私がポチを造るのも、)
毎日黙って葦とヒトとの間に立ちその事を忠告してくれているからだ。
*ポチは私の飼い犬です。
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