「お前か、お前のツレかどちらかというのならこの舟に乗せてあげてもいい。でも、つがいでと乞うのはあまりにもむしが良すぎないか?何故なら、お前等はその自由を私たちに許してこなかったではないか。」
いつか愛玩する動物達にそう宣告される日が来るのでしょうね。
先日,リモートではありますが、ウイーンの美術学校で光栄にも私の作品について講義をする機会を頂きました。後で知ったのですが、その際、聴講生のひとりがチャットで興味深い、そして私にとっては何よりもありがたい記事のURLをそっと書き残してくれていたのです。
聴講生は、私の発言や作品の中にある悲観性を読み取り、動物はあなたが思うほどやわではないと伝えたかったのかもしれません。
たとえ人間が自ら破滅への道を選んだしても、動物達は生きながらえ、命を繋ぎ、ホモサピエンス支配から脱却したまともな世界を築き上げていく可能性があると記事から読み取る事が出来、私は今までになく安らかで幸福な気持ちになりました。
そして、記事の内容もさることながら、何より遠い異国にいるさもない作家に、慮った聴講生のさりげない心遣いに感謝し、もう少し頑張ってみようと思えるようにもなったのです。
Vielen Dank !
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