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Art Works by Masahiko Kusaka
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『デブリの憂鬱』について
z 今年5月八王子のギャラリー「いちょうの木」にて『デブリの憂鬱』と題する個展を開催し、ギャラリー中央に大きな”象の足”と愛犬”ポチ”を組み合わせたインスタレーション作品を展開しました。 ”象の足(エレファント・フット)”はチェルノブイリ原発事故で溶け落ちた核燃料デブリの通称です。元を辿るとデブリは地中深くに眠っていた物質の集合体です。我慢出来ずにパンドラの箱を開けた人間は未来のエネルギーとまでもてはやした挙句、事故を起こせばとんだ厄介者扱いです。一方、デブリに例えられた象も元は豊かな自然の中で暮らしていた一動物でしたが、象牙欲しさに年間何万頭と惨殺されたり、見世物として世界中に散りばめられ、その故郷さえも自然破壊が進んでいます。人間の欲望による関与がなければ、デブリも象もそれぞれがもっと相応しい在り方でこの地球に存在していた筈です。人間は自分達がしでかした過ちを省みず、デブリを見た目で”象の足”と言ってしまうような無神経で横暴な歴史を堂々と踏襲して来ましたが、犬はそのようなどうしようもない人間に寄り添う生活を選んできました。それはとりもなおさ
日下正彦
7月16日読了時間: 2分


みみず
乾いた土の上で行き場を捜し身を消耗させるミミズを見て、其れがただの通りがかりの風景として捉える事が出来なかった。 誰もいない田舎町の陸上競技場に所在ない身を置き、一番端っこのレーンを淡々と走り回っている小さな自分と重なった。 弱り果てたミミズを抱きかかえる様にそっと摘むと、意外にも彼は激しくくねくね悶え抵抗した。 去年のあの瞬間が蘇える。 ふさわしいところで安らかにと願った。
日下正彦
6月3日読了時間: 1分


ドナドナ
『 ドナ、ドナ (Dana,Dana ) 』 小学生の頃、こんな悲しすぎる曲があることも其れを歌わせられることも不思議でしょうがありませんでした。 原曲がゲットーでのユダヤ人排斥運動を諷諭していると知ったのはごく最近になってからです。 拙作中男が引きずっているのは壊れた原子炉格納容器、気づかなかった方が多いと思いますが格納容器の上には10ミリ程の犬が眠っています。 いつまでもポチに言葉を委ねいてはいけないと思いますが、他の生きものに頼らずして未来は語れないとも思います。 ドナドナ
日下正彦
5月7日読了時間: 1分


チェレンコフ光
核分裂連鎖反応が制御不能になると水中でチェレンコフ光という青白い光が発生します。 日本では1999年東海村JOC臨界事故でこの光が目撃され667名の作業員が重い被爆をし、そのうち2名の方がこの世の地獄とも思える惨憺たる死を強いられました。 作品の表題は宗教にみられる終末観から導き出しました。
日下正彦
5月6日読了時間: 1分


人間だけで
人間の分別だけでもう未来を描くことができないとわかりまし た。 以下、ボードのテキスト "When man on earth thinks himself God, deluded by ignorance, they come to declare a devilish perversion in both knowledge and power." 『バガヴァッド・ギーター』第16章より 原文直訳 “地上の人間が自らを神だと考え、無知に惑かされると、知識と力の両方において悪魔的な倒錯を宣言する。”
日下正彦
4月15日読了時間: 1分


ラジオオンエアー告知
ともだちの紹介で、来週7月16日水曜日 文化放送「大竹まことのゴールデンラジオ」という番組内、午後2時からのゴールデンヒストリーというコーナーで私のこと?(ポチのこと? )が取り上げられる事になりました。 さまざまな形で潤いや刺激を与えてくれる美術・工芸の分野で活躍される皆...
日下正彦
2025年7月10日読了時間: 1分


『evanescent』
アトリエから少し離れたところから 「ワン!」という声がかすかに聞こえた。 まさか‥。 庭仕事をしているツレが「ポチ!」と叫ぶ。 一瞬そんな事はないだろうと思ったが、確かにポチの声がする。 「ポチ。ポチ!ポチ〜!」 ツレは続けざまに叫んだ。...
日下正彦
2025年6月26日読了時間: 2分


最後のデッサン
呼吸は一分間に60回をとおに上回っていました。そのポチがどうしても立ち上がりたいと脚をバタバタさせているのです。 私はひとつの覚悟を決め、ポチを抱き抱え屋外に出ました。 ポチは私に支えられながらやっと4本の脚で土の上に立ち、少し腰をかがめ長い放尿をしました。...
日下正彦
2025年5月22日読了時間: 1分


無知
ポチのことが何もわからない これまでもそうだったし この先もそうなのかもしれない
日下正彦
2025年5月18日読了時間: 1分


帰ってきたポチ
ポチが、深夜2度目の大きなひきつけをおこした。 昨日動物病院で診てもらったばかりなのに‥。 今日はマイちゃんの三度目の命日、 もしかして、マイちゃんが患う我が子を案じ迎えに来たのかもしれない。 でもマイちゃん、心配しなくていいよ。...
日下正彦
2025年5月13日読了時間: 1分


マレット変形
ランニングの途中けつまずき、地面に着いた手を負傷した。 かすり傷と思ったが、よく見ると左中指第一関節がくの字にまがっている。 曲がった関節を恐る恐るつまんで伸ばしてみても、こんにちわの形に直ぐに戻ってしまう。 痛みはさほど無かったし、もう指先の変形を気にするような年齢でもな...
日下正彦
2025年3月31日読了時間: 2分


『虹』
寝過ごした。 スマートフォンが暗闇で煌々と光っている。 いくら呼び出しても起きない私に呆れ果て、つれは一言だけメッセージを残していた。 (低酸素で測れない。) ポチを連れ大学病院へと向かう空には虹が架かっていた。 車の中、義父との数々の思い出がよみがえる。...
日下正彦
2024年10月14日読了時間: 9分


感染症想起
母とつれが外出すると知らされ、こっそりと隔離部屋からポチが留守番する居間まで降りてみた。 もうポチを何日も撫でていない。 マスク姿の私にポチは唸り、 ゴム手袋で撫でようとすると噛みつこうとした。 「オレだよ、オレ!」と掠れた声を聞いてポチはしまったという顔をした。...
日下正彦
2024年8月11日読了時間: 1分


まさかわたしがかかるとは
彼らは的確に私の弱点をついてきました。 流石が我々の大先輩。 こう見えても私は、相当ガードは硬い方だと自信を持っていました。 公共交通機関は殆ど使いませんし、外での飲食は勿論しません。 どっかに出かけるときは梅干し入りおにぎりを車に積み車で移動します。...
日下正彦
2024年7月25日読了時間: 4分
聴講生からの便り
「お前か、お前のツレかどちらかというのならこの舟に乗せてあげてもいい。でも、つがいでと乞うのはあまりにもむしが良すぎないか?何故なら、お前等はその自由を私たちに許してこなかったではないか。」 いつか愛玩する動物達にそう宣告される日が来るのでしょうね。...
日下正彦
2024年6月30日読了時間: 1分
『 We can’t go back 』
この星にはじめて杭を打った男のことを考えた。 何が目的だったのか? 何の躊躇も無かったのだろうか? 打ち込んだ後何を感じたか? 今となっては当たり前の日常と化してしまったが、そんな事する生き物は 人間以外にいないという事だけは忘れてはいけない。
日下正彦
2024年6月29日読了時間: 1分
『 共生』
2年半前、“こぼれたミルクを嘆いてもしょうがない。” ( It is no use crying over spilt milk. )という諺を引用し作品を展開した。 間違いを起こしても検証も反省もせず、根本的な問題解決を避け、只々仕方ない事とやり過ごしてきた人類の無...
日下正彦
2024年6月29日読了時間: 2分
『 悲しき玩具 』
犬がひっぱっているのは何ですか?と会場でよく聞かれました。今回のテーマに沿い併せイチジクやビワなどの植物かと思われた方もいらっしゃいましたが、全く違います。 ずばり、壊れた原子炉格納容器(沸騰水型)です。 私がそう説明すると大概の方は黙り込んでしまいます。...
日下正彦
2024年6月29日読了時間: 1分
『 砂時計 』
何でこんなもの作ってしまったんだろう?と完成後も不思議に思える作品があります。 この作品もそうです。 最初は何のへんてつもない小さな舟を組み立てていただけでした。 其れが7か月の航海の末、舟は宙に浮き、ブルカを着た女性は抜け殻となり、気がついたらドロドロがサラサラになってこ...
日下正彦
2024年6月29日読了時間: 1分
『 朝 』
この作品、一見、牧歌的でおだやかな世界をあらわしている様に見えるかもしれません。 確かにそうなのですが全くもって逆とも言えます。 表題の『朝』とは、或る朝のことであり、或る朝とは、人類が一夜にして消失してしまったその朝のつもりでつくりました。 がっかりしましたか。...
日下正彦
2024年6月29日読了時間: 2分
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