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Art Works by Masahiko Kusaka
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正彦 日下
2024年10月14日
『虹』
寝過ごした。 スマートフォンが暗闇で煌々と光っている。 いくら呼び出しても起きない私に呆れ果て、つれは一言だけメッセージを残していた。 (低酸素で測れない。) ポチを連れ大学病院へと向かう空には虹が架かっていた。 車の中、義父との数々の思い出がよみがえる。...
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正彦 日下
2024年8月11日
感染症想起
母とつれが外出すると知らされ、こっそりと隔離部屋からポチが留守番する居間まで降りてみた。 もうポチを何日も撫でていない。 マスク姿の私にポチは唸り、 ゴム手袋で撫でようとすると噛みつこうとした。 「オレだよ、オレ!」と掠れた声を聞いてポチはしまったという顔をした。...
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正彦 日下
2024年7月25日
まさかわたしがかかるとは
彼らは的確に私の弱点をついてきました。 流石が我々の大先輩。 こう見えても私は、相当ガードは硬い方だと自信を持っていました。 公共交通機関は殆ど使いませんし、外での飲食は勿論しません。 どっかに出かけるときは梅干し入りおにぎりを車に積み車で移動します。...
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正彦 日下
2024年6月30日
聴講生からの便り
「お前か、お前のツレかどちらかというのならこの舟に乗せてあげてもいい。でも、つがいでと乞うのはあまりにもむしが良すぎないか?何故なら、お前等はその自由を私たちに許してこなかったではないか。」 いつか愛玩する動物達にそう宣告される日が来るのでしょうね。...
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正彦 日下
2024年6月29日
『 We can’t go back 』
この星にはじめて杭を打った男のことを考えた。 何が目的だったのか? 何の躊躇も無かったのだろうか? 打ち込んだ後何を感じたか? 今となっては当たり前の日常と化してしまったが、そんな事する生き物は 人間以外にいないという事だけは忘れてはいけない。
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正彦 日下
2024年6月29日
『 共生』
2年半前、“こぼれたミルクを嘆いてもしょうがない。” ( It is no use crying over spilt milk. )という諺を引用し作品を展開した。 間違いを起こしても検証も反省もせず、根本的な問題解決を避け、只々仕方ない事とやり過ごしてきた人類の無...
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正彦 日下
2024年6月29日
『 悲しき玩具 』
犬がひっぱっているのは何ですか?と会場でよく聞かれました。今回のテーマに沿い併せイチジクやビワなどの植物かと思われた方もいらっしゃいましたが、全く違います。 ずばり、壊れた原子炉格納容器(沸騰水型)です。 私がそう説明すると大概の方は黙り込んでしまいます。...
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正彦 日下
2024年6月29日
『 砂時計 』
何でこんなもの作ってしまったんだろう?と完成後も不思議に思える作品があります。 この作品もそうです。 最初は何のへんてつもない小さな舟を組み立てていただけでした。 其れが7か月の航海の末、舟は宙に浮き、ブルカを着た女性は抜け殻となり、気がついたらドロドロがサラサラになってこ...
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正彦 日下
2024年6月29日
『 朝 』
この作品、一見、牧歌的でおだやかな世界をあらわしている様に見えるかもしれません。 確かにそうなのですが全くもって逆とも言えます。 表題の『朝』とは、或る朝のことであり、或る朝とは、人類が一夜にして消失してしまったその朝のつもりでつくりました。 がっかりしましたか。...
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正彦 日下
2024年6月29日
『羽子』
3年前、江古田のギャラリーで個展をしていたときのことです。 ひとりのおそらく外国籍と思しき女性が会場に入って来て、無表情でしたがひとつひとつゆっくり丁寧に作品を見て回り、芳名帳に名前を書き入れ外に出ようとしたので、私は是非感想を聞きたく声をかけました。...
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正彦 日下
2024年6月29日
『 mother 』
東日本大震災と東京電力福島第一発電所爆発事故に幾許かも関わる展示の際、当時の記憶を忘れぬよう自分の為にもこの『mother』という作品を以下の文章と共に展示するように心がけております。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...
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正彦 日下
2024年6月29日
イチジクと子蜂のこと
3年ほど前、アトリエの机上でポチの頭部を作っていた時、目の前のタブレット端末に映し出された動画に目を奪われました。 天然のイチジクの実(実は花序)のてっぺんから懸命に中に入り込もうとする1匹のコバチ(小蜂)の動画です。 動画は生命科学者の中村桂子さんが編纂したもので、イチジ...
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正彦 日下
2024年4月17日
『葦は考えない』
(人間の尊厳のすべては考えることのなかにある。) 私達はこれまで当たり前のようにこの先人の言葉を信じてきた。 しかし、今日、目に映り、耳にする世界がその結果の産物だとしたら、 よっぽど最悪な(考えること)の集積であるか、好んで破滅への道を進み続けてきたとしか私は思えない。...
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正彦 日下
2024年4月16日
『とんび』
とんびはとんび、鷹は鷹‥‥。 ガザ地区の子供たちがこれまで12年間にもわたり、日本のために凧揚げをつづけてきたのをご存知でしょうか? 日本は70年にも渡って、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)を通じパレスチナ難民の支援と保護活動に協力してきました。...
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